脳内ミュージカルガールのゆるっとレポ

関東住み、ミュファン歴2年半の女子大生のゆるい観劇レポ

マタ・ハリ観劇レポ

2/13(マチネ)マタ・ハリ


柚希礼音(マタ・ハリ)
加藤和樹(アルマン)
佐藤隆紀(ラドゥー)


観てきました!
初柚希礼音さん、初シュガーさん。
一言で言うと「あ、好き…!いや、ちょっと違う!おしいっ!!でも好き!」って感じです。


今回はU25のチケット(3000?忘れた)で入りました。U25の受付番号一番でしたが、案の定三階の後ろから2番目の列の端っこ。
値段相応の席かなぁって感じ。でも三階って思ったより見やすいんですね!



ではネタバレしないように、レポをしていきます。


まずマタ・ハリのストーリーについて!(飛ばしていただいても結構です)


ざっくり説明すると、舞台は戦時中のパリ。戦争の恐怖、貧困に苦しむヨーロッパ。その暗い時代の中でマタ・ハリ(柚希礼音)という一人の踊り子が人々を魅了していた。
マタは戦下のヨーロッパの国々を自由に行き来でき、各国の重役とも深い関係を持つ稀な存在であった。フランス諜報局のラドゥー(佐藤隆紀)はそんなマタに目をつけ、スパイになるように脅しをかける。やむなく引き受けるマタであったが、信用に足る人物か確かめるため、マタのもとにラドゥーの部下、アルマン(加藤和樹)が送られる。監視のために近づいたアルマンであったが、二人は互いに惹かれあい…


って感じです!
まずはマタ・ハリの柚希礼音さん。


お美しいです。ほんとに。三階席からでも分かるあの美しさ。さすがでした。
声が思ったよりハスキーで、またそれも独特の雰囲気を醸し出してるんですよね。
まず私は観る前、マタ・ハリはモーツァルトのコンスタンチェみたいに「ダンスは~やめられな~い♪」みたいなダンス中毒者を想像していたんですけど、全然違かった!
売れっ子の踊り子という特別な存在である一方で、普通の感覚、感情を持っている女性でした。ダンスはやめられそう。


多分これはストーリーというか演出の問題なんですけど、マタ・ハリが「踊り」にかける思い、マタ・ハリにとって「踊り」とは何かがちょっと見えにくかったな~って思いました。「あぁ、ここで見せたいんだな」って思える部分はあったんですけど、意外とさらっと終わってしまう…。もっとここ掘り下げて!!って叫びたかった。



いいシーンが多いだけあって、「おしい!」ってなったポイントでした。
あとね、衣装がセクシー。ザ・踊り子って感じのシャラシャラとかすごくよかった!それを着こなす柚希さん...素敵
シーンに合わせて、衣装が頻繁に変わるんだけど踊り子衣装以外はそこまで派手じゃない。衣装が感情を表しているっていう言葉がぴったり合う!


また機会があったら別のミュージカルでも観たいなっていう女優さんでした。次回作は「地球ゴージャス」だそうですね!




続いてアルマンの加藤和樹さん。


レディ・ベスぶりの和樹さん。
テニスきっかけで好きになった俳優さんで、今回のお目当てでした。


誰かがおっしゃっていましたが、アルマンが、ロナンとかロビン味好きな人向け。ラドゥーが、ティボルト好きな人向け。って言ってた意味が分かりました。


結論から申しますと、やっぱり和樹さんの歌、演技が好きだ。

ネタばれになるから、詳しくは書かないんですけど、「あ、ここで好きになったんだ」っていうのが演技で分かったんです。それをアフタートークショーのとこでも言ってて、「やっぱりな~」ってなりました。

表情、仕草からアルマンの気持ちが手に取るようにわかる...。マタ・ハリの中で一番感情移入したキャラです!
いや、これラドゥー和樹も観たいな。これはずるいわ。


ただ残念だったのは、車いすに乗って歌ったことです!あと、ラストあっさりしすぎ!
これは演出の問題だからどうしようもないんだよね。


1789ではさらに進化した和樹さんを期待してます♡



お次はラドゥーの佐藤隆紀さん。


歌!圧倒的歌唱力!歌の暴力です!!
エリザベートのDVDで観たときは、あんまりピンとこなかったんですけど生はやばい!
歌うますぎて笑いそうになりました。


ラドゥーの厳格な感じとかでてて、一応「敵役」という存在でありながらも感情移入をさせてくる演技、よかったです。
アフタートークでおっしゃってたんですけど、妻に対する思いが和樹さんとは違うみたい。(でもごめんなさい、和樹さんの解釈しか覚えてない)
これがダブルキャストのいいところですよね(適当)
フランツといいラドゥーといい、真面目な役が似合うんですね。見た目かなぁ。


文句を言うとしたら、最後の最後で歌うんだけど、何言ってるか聞こえなかった。
でもこれはわたしがアルマン見すぎてたからかもしれない。
たぶん感情移入させて「あぁ、こいつもかわいそうなやつなんだ」って思わせたかったんだろうけど感情移入できなかった。
難しい役どことだな~って思いました。


どうせならまたフランツやってほしいな~♪





だいぶ長くなったので、キャスト一人ひとりに対しての感想は終わりにします。



一番の問題は歌です!
スカーレット・ピンパーネルのフランクリン・ワイルドホーンが作曲ということでわくわくしてました。スカピンといえば、「マダム・ギロチン」とか、「ひとかけらの勇気」とか、「炎の中へ」「あなたを見つめると」「あなたこそ我が家」などなど一回聞いただけでも覚えられそうな名曲ばっかり!
めっちゃ期待して、行ったんですが。



一幕終わり。
「あれ、最初の曲なんだっけ」


二幕終わり。
「一幕の終わりの曲なんだっけ、二幕の始まりの曲なんだっけ、一番の盛り上がりの曲思い出せない」



というような結果に。
これは私の記憶力の問題かもしれない。
でも、でもでもでも一言言えるのは、「どの曲もぱっとしなくて、同じようなメロディー。覚えられない!」でした。
期待してただけあって残念でした!
唯一覚えているのが「真実は嘘とうらはら、ただ信じるな」という歌詞とメロディー。
(これはスカピンの「謎解きのゲーム」に似てたからって言うのと、一番歌われていたからかな)
リプライズとかあったのかもしれないけど、なんせ何にも残らなかったので、どこがリプライズかわからず。
うーん、って感じになってしまった。




まとめます。
ストーリー的には、好きなはず!ただあっさりしてる部分がもったいなかったので、削るところ削ってもう少し長くできなかったかなぁという感じ。
キャストについては文句なし、よかった!(ピエール、ダブルキャストの割には出番少なくない笑って思ったけど)また観たい人が増えちゃった。
曲は微妙。スカピンを期待してるとだめ。


総じて私が演出したい、って思ってしまいました。(そんな裁量はないけど)
まあ、でも最後は泣きましたし、胸キュンポイントもあったので満足です。
U25チケット、ありがとう。
もし再演があったら、和樹さんラドゥーをみたいです。
もうそろそろ千秋楽ですね!
最後まで、駆け抜けていただきたいです!